森鉄工で実際に働く、先輩社員たちの生の声を紹介します。
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「製造メーカ」としての魅力
こんにちは。森鉄工で営業を担当しています、山本と申します。出身は佐賀県なのですが、もともと私は長崎県にある佐世保高専の機械工学科を卒業後、関東にある設計事務所に就職し、企業研究所向けの試験機製作やお客様製品開発部門への出向業務に携わっていました。就職をする前から「いずれは地元に戻って」という思いもあり、Uターンでの転職を考えていた際、県の就職支援の方からお勧めされたのが、森鉄工でした。それまで私は、大きい組織の中の「設計開発」が主だった為、自分が携わった製品に対するユーザの声を聴く機会は、殆どありませんでした。モノづくりに携わる者としてそのような状況にモヤモヤを感じていたこともあり、「製造メーカ」(ここでは自社製品を一貫して製造している、の意)である森鉄工はとても魅力的に感じ、工場見学をすぐに申し込んだのをよく覚えています。
その当時、森鉄工は特に決まった人材を募集していたわけではなさそうでしたが、私が面談の中で「まずは何を作っているか理解するために、組立の現場で学ばせてほしい」と申し出たことと、「まずは現場」という社の方針が合致したのが、無事森鉄工へ入社することになった決め手だったのかな、と(私が一方的に)思っています。入社後は希望通り組立部門に配属となり、2年間ほどの間に社内での組立、客先工場での据付や既設機の修理作業に携わりました。その後、技術部に転属となりプレス機械の設計業務に携わった後、営業部へ転属となり、今に至ります。
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お客様との信頼関係を形として残していくこと
営業部での業務は設備メーカ特有のものがあるな、と感じています。それは1台に携わる期間が非常に長いことです。まず、新規導入の場合は製作期間の関係もあり、お客様からご相談頂いて納入に至るまで、1年以上かかることもあります。また、40~50年前に製造された機械が今も現役で稼働していることが少なくありません。携わる期間が長い分、1台ごとに歴史、ストーリがあります。トラブルや要望に応え続けていく中で、「そんな事もありましたね。あの時は大変でしたね。」なんて笑い話を数年後にお客様と出来るような関係性を築いていく。それが設備メーカー営業マンの醍醐味なのかな、と感じています。
元々、あまり話をするのが得意ではない性格な為、就職する前は「絶対、営業だけはやらない(やれない)」と思っていました。社会に出て色々経験をするうちに、いつの間にか営業マンになっているのは、不思議でなりません。しかし、お客様の声を一番近くで聴くことが出来るのは営業であり、それが出来ずにモヤモヤを感じていたことを考えると、営業になったのはある意味当然の帰結だったのかな、とも感じ始めています。
今後も、お客様からの要望に応えて40~50年使って頂けるようなプレス機を納め続けることで、そのプレス機が森鉄工、ひいては自分自身が携わってきたレガシーとして残していければ、と思いをはせつつ、日々の営業活動を頑張っています。
(左写真:インド顧客納入時、安全祈願の風景)